【マリアの物語であり、母の物語である】
母とは生命を生み出した女性のことと言える。この物語では火の山、つまり火山を生命の源のように捉えている。つまり火の山が世界を生み出すように、女性は生命を生み出すのである。そしてその根源なるものは生み出したものを温かく包み込む。マリアは母の愛を受けて、自身も母としての決意を固めていく。最初のシーンと最後のシーンのマリアの表情。同じアングルで同じサイズで同じシチュエーション。しかし少し違って見えるのは最後のマリアの表情生命を生み出した母としての表情だからだろう。