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青い果実のicのレビュー・感想・評価

青い果実(2013年製作の映画)
2.4
終わり方がすごい。
どうにでも捉えられるし、ソワソワとする。何も解決できていない感じ。これがリアルなのかと悲しくもなる。

ただ、あんな仲の良い家庭からなぜああいうタイプの女の子が育ったのかとかそういう内部設定が気になった。最近、実在の人物の映画や本ばかり観ていたせいか、そこに現実味を見出せなかった。

話変わって、主人公は台詞が少ないのに表現力がすごい。思春期のモヤモヤとした感情と物足りなさとか、寂しさとかそういうのを思い出した。いつも何か求めていたり若さ故有り余ったエネルギーの方向をどこに向けてよいのかとか。まだ子供だから性に対しても曖昧な感じとか。

女の子2人という組み合わせについて。
映画で女の子がふたり出てくると大人の男性に対する悪戯みたいなのがたまに度を越す。女の武器みたいなものを用いるずるさと言うべきか。「ゴーストワールド」はまだ可愛い方だけれど「小さな悪の華」については特に衝撃的だった。
性を武器にする割に彼女たちの絆のようなものの方が強い。
この映画に出てくる女の子ふたりは主人公の気持ちの方が大きすぎたけれど、似ているものを感じた。
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