実際にあった事件を基にした作品。
切ないです。
花屋の前でドリカムの曲に号泣する町田。
この人を支えているのは、たぶん怒りだと思う。
もし落ち込んでいたら、病気や或いは自ら命を絶っていたかもしれない。
実際にこの事件が少年事件のあり方を変えた。
大変考えさせられる作品。
少年犯罪に於ける被害者の立場やプライバシー。
未熟な精神の青年を裁くこと。
壁になるはやはり少年法。
但しこの少年法は戦後、親を失い食うに困った子供達が集団で或は個人で畑泥棒や空き巣といった犯罪に対して更生を目的として作られている。
今のような「ヤルなら今のうちに！未成年なら死刑にならない」と嘯く青少年を考慮に入れていない。当時はそのように考える少年はまず稀だったのであろう。
昨今の少年犯罪を鑑みれば内容を大幅に見直す必要があると考える。
