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リップヴァンウィンクルの花嫁のyoccolaのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

観たあとで人と話したくなる映画。

映画全体のこと。
割と重い話だが、随所に笑いを混ぜることでそれをあまりシリアスに見せていないところが凄いと思った。

安室のこと。
何処からが安室の何でも屋としての仕事なのかは解釈が分かれると思うけど、SNS上でランバラルからクラムボンに接触したところから(もしくはもっと前から)だろうと思う。タイトルもリップヴァンウィンクルの花嫁だし。というか全て依頼の一部と考えた方がなんとなく気持ちが良い。
始めのうちは詐欺師としての表情を見せ、お金のために仕事をしてるだけ感があったが、根っこでは人の為に何かをしたいという動機があるのだろう。特定の人にとっては最高のサービス業だったな、と。

好きなシーン。
1. カラオケの場面。coccoが上手いのは勿論だけど華も良い歌声だった。
2. 真白の母親が全裸になって皆で酒を飲み交わすシーン。娘を捨てた親が「裸になっても恥ずかしいだけだ」と言いながらも娘の気持ちを知ろうとし、それに華と安室が共感して酒で一体となっていたのが印象的。
3. お骨の後ろにウェディングドレスが掛かってるシーン。死のイメージである黒との対比が美しかった

良い映画でした。
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