ロマンス・サスペンス映画。
綾野剛はひとりの人間の芝居の作り方が上手い。最初は良い人そうに見えたり、途中悪い奴に見えたり、最後は身内のようにも見えたり、台本の中で今はどう自分の役を見せたら、全体が面白くなるかをすごく考えて表に調整して出し出るなぁという印象。これができるようにしたい。
きっと彼はモテるだろう。
普段の生活から、魅力的な感じだということがわかる。全てが手慣れているように見える。スレている、または人を騙すことに慣れていて、その人物そのものになれるが、それが綾野剛の魅力。
黒木華は、純粋なように見せかけて、全てを受け入れる強者。顔で油断させて、中身はしっかりしている。