きよみず

リップヴァンウィンクルの花嫁のきよみずのレビュー・感想・評価

3.5
#2018-36 complete edition
3時間の長尺に見よう見ようと思いつつ怯んでいたら、4時間半超の完全版が出てしまった。

無理やり一言でいうと文学作品そのもの。
逆に90分カットされてる劇場公開版はちゃんと伝わるのだろうか。
一本の映画にいくつもの軸があるけど、どれも行間、余白がたっぷりで、見ている側の想像力で補完されることで一本の映画になると思う。

結婚式と葬儀はなんだか茶番というか居心地の悪さを感じたが、
現実と虚構の狭間のようなシーンが沢山あり、その全て包み込むような岩井俊二の優しさ、美しさを感じたし、強調的に対比される白と黒(生と死)はやはり印象的だった。
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