シネ・ヌーヴォで、なぜか2回だけの上映。支配人の「鉱」以来の?強力なオススメと聞いて鑑賞。
中国の若い監督ビー・ガンのデビュー作。
ドキュメンタリーのようなのに幻想的。幻想的でありながら肌触りはどこか生温かい。生温かいけど夢を見てるよう。そして詩的。なんとも一言では表せない不思議な感覚。
凱里で診療所を開いている男が主人公。彼が行方不明の甥を探しに旅にでる、、。
凱里ってどこ?かも知らないで観たので、最初はちょっと???だったものの、カメラが人々を追うにつれ、いつのまにかこの中国の深い山間部に入り込んでる自分に気付く。
この監督、詩人でもあるので、ところどころに詩が挟まれます。ということで、タルコフスキーを例えに出すのは野暮というものですが、土着的なリアルさと詩的な感性が融合した世界観を出してる気はします。
結構長い長回しがありますが、中々冴えてます。これが26歳の作品とはちょっと驚きました。中国はやはり広いです^_^
今後に期待が持てる若手監督だと思います。