終始作り手からフェリーニへの愛が溢れ出ていた。
でもフェリーニを全く知らなくても楽しめる、バランスのいい映画。
ルーシーの表情や顔つきが最初はただの少女なのに、色んな経験を経て徐々に大人の女性になっていくのが印象的だった。
高台の上で振り切れたルーシーの姿には涙が出たし、そして何よりセックスシーンの甘ったるさよ…うぶ毛の感触まで伝わってくるかのような撮影で素晴らしかったな。
イタリアのいろんな観光名所が出てくるのでイタリアに行きたくなる!ヴェローナにベニス。そしてそれぞれの土地で出会うフェリーニ作品の人々。
思い返してじわじわと気持ちいい余韻に浸れる、いい映画でした。
映画以外の話。
初日プレゼントのアリタリア航空のボールペン、映画全く関係ないデザインだったけど地味に嬉しかった。
でもパンフレット…ぺらっぺらのしょぼい紙&装丁で内容も薄くページ数も少なく、無料の配布冊子みたいでびっくりした。あれで700円はさすがにちょっとなあ。
恵比寿ガーデンシネマにて。初日。