このレビューはネタバレを含みます
イラク戦争で、給水ポンプ所の修築にあたる部隊のエピソードを1兵士の視点から描く。地元民のための任務なのに、仲間が次々と殺されていく。最終的にはポンプ所も爆破されて徒労に終わり、無気力で帰還する。
実際の戦争というのは達成感や勧善懲悪ストーリーなどなく、こういう淡々とした虚しい場面の方が多いのだろう。
大義なき戦争で勝手に侵略されてインフラ破壊されたイラク人の怒りも分からないでもない。ただ、米軍協力者を裏切り者として丸焼きにするなど、欧米の価値観では理解できないシーンも描かれている。