2003年、戦火に揺れるイラク。学費を稼ぐために軍に入った青年兵士の視点で見た戦争の理想と現実。ネットフリックスオリジナルの戦争映画。
戦闘場面に赴きを置いた戦争映画とは異なり、淡々と戦争の日常や兵士の姿を描いています。楽しまないとやっていられないのか兵士達のハイテンションや、軽いノリは本当に命のやり取りをしている現場にいるのか？という疑問が湧いてきます。でも実際に戦場で敵兵の死体と嬉しそうに写真を撮ったりした事が現実で問題にもなったので実際に起きている事なんでしょうね。
学費を稼ぐために軍に入ったという、いわば場違いの兵士の視点から見た戦争の空しさと残酷さ報われない様を良く描き出していると思います。よくある愛国心万歳の戦争映画とは方向性が明らかに違う感じ。戦闘より作業シーンが多い。戦闘シーンは時折あるが派手さは無くリアル志向ですね。
主人公は水圧の弱いシャワーを浴びて何を思ったのだろうか？ホントにやるせなさだけが残る映画でしたが、何とも言えない余韻がありました。地味で退屈だなと思う部分もありましたが、全体的には戦争ドラマとして良い映画だったと思います。
