爆裂BOX

デモンズ2009の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

デモンズ2009(2008年製作の映画)
3.0
娘を殺されたアナはそれをビデオにして出品した男に復讐する為裏サイトが開催する殺人ショーに参加するが、主催者は参加者を殺す為怪物化した女アレクサを放ち…というストーリー。
「デモンズ」のタイトル冠してますが、当然ながらあのデモンズとは全く関係ありません。原題からもわかる通り以前レビューした「デス・ファクトリー」の続編となっており、デモンズ風の女怪物アレクサが再び登場。前作でも最後語られてたアレクサ誕生話もサラッと語られます。妹だけじゃなく兄もいたんですね。前作では廃工場に侵入した者を手あたり次第殺していましたが、今作では兄にノイズ聞かされてその指令で人殺してます。
物語としては娘を殺され復讐を誓う母親アナのストーリーと殺人ショーを見せるという口実で裏サイトで集めた変態たちをアレクサを使って一掃しようとする狂信者の兄のストーリーが交差する感じですが、この二つのストーリーはどんでん返しもあってちょっとに緊張感感じて中々面白いんですけど、この復讐劇とアレクサに襲われるモンスターホラー要素がかみ合ってなくてアレクサの存在が浮いてる感じになってます。スナッフ動画などを扱うサイトの常連の変態たちが集められたという設定だけに登場人物は結構個性的でいい感じですが、そのキャラが得に活かされる事なく次々アレクサに殺されるだけなのは残念ですね。
前作もそうでしたけど、ゴア描写はほぼ流血が飛び散るだけで直接的な人体損壊描写はないですね。終盤のアレクサの首をアナが切断するシーンもオフスクリーンで処理されるのは残念。
終盤で同じく薬をうって怪物化したアナとアレクサのバトルはアレクサのしぶとさは良かったですが、ほぼアナに一方的にボコられてたな。
その後の悪人どもの末路は結構スカッとしたので良かったですね。その後のラストは投げっぱなし過ぎて笑っちゃいました。「連中」は一体何者なんだよ。
そんなに退屈せずに見れましたが、「デモンズ」シリーズやグロ描写目当てならがっかりするの確実なのでオススメはしません。