しろ

傷だらけの天使のしろのレビュー・感想・評価

傷だらけの天使(1997年製作の映画)
4.5
中学の頃。
トヨエツが撮影で来たんだって!!早朝に!!って、地元が大騒動になってた本作。時は流れて、もうすぐ20年経ちそうな今になってようやく見ることができました。
(サブスクサービスに本当に感謝)

地元が映ったのなんて、ほんの一瞬だった笑
ていうか何で宮古だったんだろう

「東北行こうぜー!宮古ってとこ!」

っていうトヨエツのセリフは「うわぁ」ってなった

当時の実家から徒歩2分のところ、
今はたぶんもうなくなってると思うけど、
三陸鉄道の駅前のあの看板の前に
本当にトヨエツがいたのね。知らんけど涙。

私がぐーぐー寝てたすぐ近くで、こんな撮影してたんだなぁ。

すごいスタイル良い。
トヨエツの日本人離れした脚の長さは、素っ裸の温泉シーンで見ものでした。

当時の私は、トヨエツ?ってかっこいいの?状態だったのであまりピンと来てなかったけど笑、今ならかっこよさがわかる。


チラチラ映り込む景色が
実家の自分の部屋から見てた景色で
もう今はまったく変わってしまってる地元より
生々しく懐かしさを感じて、あぁ、、と思う。

宮古に限らず、八戸とかも。
北東北の知ってる景色や空気に溢れていて
あの、街に流れる潮の匂いや、頬にピシピシあたる冷たい空気を感じてしまった(びっくりするほどに)

おばちゃんたちのほっかむりがリアルで
映画やドラマにありがちな過剰な(下手な)東北弁がないのもちょうどよくて

八戸や青森の駅前がとても賑わっているのが驚きで。

20年前の日本ってこうだったんだよね。
地方だって人がいた。活気があったんだよねって思い出したり。

平成の作品なはずだけど、とっても昭和感あふれる演出は、今見るとひと回りふた回りしてとてもあたたかくて面白い。
わざとらしいセリフ回しも、昔のコントみたいな演技も、日本の「古き良き時代」ってこれかなぁって思ってしまった。

ストーリーは、これまた予想外に良くて目が離せなくて。あったかい。いいな。あの頃に戻りたい。(当時は当時で苦しかったけども笑。人の手感のある時代に戻りたい、という意味で)

あー、今になって見てよかった。
DVDとか、買っておこうかな。
しろ

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