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イノセント15のguiziのネタバレレビュー・内容・結末

イノセント15(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

15歳。複雑な家庭環境にいる青年たちに様々な問題が降りかかる。大人になったわたしたちにとって、それは大した問題ではない。性の壁を超えて色んな愛の形があるよね、ぐらい。しかし、15歳多感な銀にとってそれは、この世から消えてしまいたいほど深刻で、これからの自分を大きく左右する問題。

自分はゲイではない、と証明したい銀の対象に選ばれた成美。銀が自分に好意がないと知ると、夢から覚めた様に自暴自棄に。母親にどんなに暴力を振られても、全然痛くないと言っていた成美。しかし、期待していたぶん銀の暴露がとても痛くて、心に傷を負う。成美の優しさ、強さに触れた銀は成美にきみを好きになりたいと伝える。それは本心なのか、ゲイじゃない自分を肯定する目的だったのかは、わからない。成美は、銀のそういう所も全て理解し、好きなのだ。理屈じゃないんだろう。わたしにもそういう時代があったように。

何が正しくて、何が間違いなのか。誰も教えてくれない。15歳の青年たちは、様々な壁にぶつかって傷を負い、失敗を繰り返して何が正しいのかを知る。作品をみて、自分もそうだった、と思い出していた。
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