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ミュートのbのレビュー・感想・評価

ミュート(2018年製作の映画)
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ダンカンジョーンズ監督のnetflix初の映画
自分の知ってるダンカンジョーンズはもっとセンスある人だけど描こうとしたこと自体は良い。

主人公と敵対とする汚いハリーポッターみたいな医者の男と共産嫌いで子持ちの麻薬の売人風のヒゲ男のクズコンビが変わってて少し面白かった。
医者の男が実はロリコンで仲間のヒゲ男から真性のロリコン容疑をかけられるけどそれを否定、仲は険悪になるけど酒に酔ってお互いふざけてゲイカップルごっこをはじめて仲直り。医者はロリコン..というかペドフィリアだということを隠しつつ一方で彼との友情を続けたいと思ってるらしく、しかし相方のヒゲ男は仲直りしたようにみえて心の底では信用せずに依然警戒してるというフレネミー関係。ただこの子持ちのヒゲ男もヒゲ男で娘を大事にしてるように見えて実は過去に親権争い?で妻を悪魔呼ばわりして殺してるというクズでこの二人、たちが悪すぎてしんどい。そのうえ娘はその事実を知らずに父親を良い親と思ってる始末
医者は主人公を何の根拠もなく変態呼ばわりするけどそれは自分のことなのになぜか気づいてないらしく
防衛機制はたらかして自分がクズだということを誤魔化すために相手に投影(マインドハラスメント)ばかりする(暴力ふるったけど酒に酔って覚えてないと言うのと同じ)どうしようもない最悪の責任転換パラノイア男

最後はこの二人を主人公がブチ切れてぶっ殺すという展開からカタルシスを得るということもなく..

口がきけない男、反論ができない=弱者としての男性を意識した主人公
周りはミソジニーのしょうもない男ばかりでそうした環境の中で翻弄される人や、生きづらさの戯画化.. 主人公には最後暴走してほしかったな。ダンカンジョーンズの映画は結構好きだけど今回はカタルシスがなさすぎる。ほかにも探してた彼女のことだったりなんだかいろいろ雑だった、とはいえ父のデビッドボウイとその乳母に捧げられてる映画なので文句もそういえない
月に囚われた男のラストのあの胸が熱くなる感じや洗練さは一体どこへ
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