ネトフリ オリジナル作品。
冒頭での映画タイトル”Mute”の出方がとても良い。
近未来のベルリン。
幼い頃の水難事故で声を失ってしまったレオ。
時を経て、彼はバーテンダーとして働き、同じ店に勤めるナディーラという恋人がいた。
だが、ナディーラにはレオに明かしていない秘密が…
そして彼女は突然、謎の失踪をする。
ストーリーそのものは悪くないと思います。
ただ観る人によっては評価が分かれると思います。
私には、まあまあ合っている作品でした。
「ブレードランナー」へのオマージュを感じさせる近未来のベルリンの街が作風によく合っていました。
また、レオを演じた役者さんが、喋れない男の孤独を上手く体現していました。
彼は、厳格な戒律を守るアーミッシュの役なのですが、葛藤しながら恋人を捜す姿も印象的でした。
そして、彼女に再会するも、声にできない彼のやるせなさは、見ていて辛かったです。
そして最後に大きな伏線の回収、いいですね。
強いて言えば、もっとレオの視点に立ったストーリー展開であれば作品が盛り上がったかもしれません。
尺は少々長いのですが、他のキャストの好演もあり まずまずの出来映えだったと思います。
普段見慣れているだけに、他の近未来SF作品に比べると見劣りするかもしれませんが、良い作品だと思います。