このレビューはネタバレを含みます
※本感想は「プー あくまのくまさん」へどう至るのか、という視点で見た感想となります。
公開が迫る「プー あくまのくまさん」に備えて、個人的に初となるプーさんシリーズの本作を鑑賞。癒しキャラのこのプーが、一体どのようにして闇堕ちしてしまうのか、その謎を探る為我々はDisneyの奥地へと向かった。
短編オムニバス形式にプーさんたちの日常を楽しく描く本作。プーさんてクマじゃなくてクマのぬいぐるみだったんだね...知らなかった。。プーさん可愛いけど淡々と日常を描くだけなので特段面白くはないな...でも流石はDisney作画は凄まじく良い。と思っていたが、本の中の物語であることのメタ構造を使った展開や、全てが集約されたラスト。何もしないことの尊さ。子供から大人になるクリストファー・ロビンと違い、ずっとそのままでいられるプーには、自分の今にしか出来ない"何もしない"を続けてもらい、自分の大切な時間として存在して欲しいという素敵な願い。ただこの願いがあったからこそ、その言葉はプーにとっての呪いとなり、あくまのくまさんになってしまうのかなともとれるラストだった。