今作も相変わらず面白い。特に良かったと思うのはこの映画お決まりの「騙し」の場面。冒頭で偽のニュースを見せて油断させる駆け引きや、謎の人物ジョン・ラークを炙り出す場面はスカッとするしワクワクする。
これまでも何度も変装マスクを使っての騙しを見てきたが今回も最高に良かったと感じた。
最後の爆弾をめぐる攻防も面白かった。風光明媚なカシミール地方の山々も時折観光気分で楽しめた。
少し気になる点は、スパイアイテムが少なかったこと。目新しいアイデアはなかったのでネタ切れを心配してしまうが杞憂と思いたい。
また前作で捕まえたボスが今作でも敵として立ちはだかるが、崇高な理念はなくなり私怨で動いているような印象で小物感が漂っていたのが残念。
核兵器をカシミールに使っても痛みを負うのは数カ国だけだし、素直に大都市に落とせばいいのにと思った。
だがさほど気になるほどではない。名作。