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ミッション:インポッシブル/フォールアウトのTenKasSのレビュー・感想・評価

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スタローンがチラつくラストアクションシーケンス…
これはまさしく
『M:I クリフハンガー』

ヘイロージャンプワンシーンワンカットというとんでもないドヤ顔から始まり、謎に強すぎるトイレマンとの乱闘、前作に続くノーヘルバイク大疾走、からの事故。ロンドンでパルクール芸人と化し、極め付けはヘリにぶら下がりレッドブルチャレンジの超上位互換をやり遂げる。
よもやこれは人間の所業ではない。画づくりに対する気の狂い用が尋常ではない。
しかしこれは偉いのか。とあえて問いたい。小細工のないまさしく「本物の」アクションを見せられて面白いと思う、幸福になるのは確かに素晴らしいことだ。しかし小細工満載のアクションにだって同時に面白いと思い、幸福にさせられてきた。『ザ・ウォーク』のような映画がいい例だ。そもそも映画というのは小細工でできているものだ。
だからこの素晴らしい非人間的とも言えるアクションを褒めても礼賛することはしたくない。
映画のとくにアクションというジャンルはこういう方向性がいいんだと言うことになんら問題はない。それは個人の趣向だ。
しかしこれこそがと言い切ってしまうことには注意したいと思う。本当か嘘かというところに映画が面白くなるという正解はない。
なぜなら映画というのは本当で作られた嘘でできているからだ。
まぁはっきり言ってこんなこと誰も問題にしてないしトム・クルーズのアクションは言わずもがな偉いのだが…。
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