七沖

ミッション:インポッシブル/フォールアウトの七沖のレビュー・感想・評価

4.4
〝究極の不可能へ〟
キャッチコピーが日本語としてよく分からない次元に突入したシリーズ第6弾。
広報A:「今回のキャッチコピーはどうしようか?」
広報B:「絶対不可能に挑めは前に使っちゃったし…」
広報C:「前作以上に困難なミッションに挑むってことは伝えたいよね。でも絶対不可能を超えるワードって何かある?」
広報A:「地獄とか? 修羅とか?」
広報B:「それは違うでしょ」
広報C:「…………究極」
広報A&B:「「っ!」」
全員:「「「究極の不可能へ!(指をパチンと鳴らしながら)」」」
みたいな感じで、深夜テンションでキャッチコピーが決まったんじゃないかと勝手に妄想している。

イーサンは任務中、テロ組織にプルトニウムが奪われてしまう。テロ組織の情報を得るために、イーサンはかつて捕らえた仇敵の脱走を手助けすることになり…というストーリー。

「ごめん、2Dで見てた」
今作はかなりアクションが増量されている。その上ストーリーも複雑なので目まぐるしい(笑)
トム・クルーズのアクションがノースタントだと分かった上で観るからこその緊張感がたまらない。パリでのチェイス、ビルからビルへの飛び移り、ヘリの操縦など、明らかにスタントマンに任せるべき難易度のアクションが目白押しだ。 Mi:2を彷彿とさせるロッククライミングシーンには思わず膝を叩いた。

ヘンリー・ガヴィル演じるウォーカーも良かった。トム・クルーズと並ぶと分かりやすいが、めちゃくちゃガタイがいい。さすがはスーパーマンだ。
そして、ストーリー前半でトイレで戦うアジア系の敵キャラがやたら強くて印象的だった。最初は雑魚キャラかと思っていたら妙に反撃が鋭く、「ま、まぁ少しくらい歯ごたえがないとね」くらいの気持ちで見守っていたらイーサンとスーパーマン二人をボコボコにするくらい強い!なんだこいつは!シリーズ通してフィジカルでは最強の敵キャラかもしれない。

騙し騙されの二転三転するストーリーに最高峰の生身のアクションが融合し、個人的にはシリーズ最高傑作だと思っている。
七沖

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