ヘラルドスクエア

つむぐもののヘラルドスクエアのレビュー・感想・評価

つむぐもの(2016年製作の映画)
2.5
大げさに感動させようとしていない映画。
かなり好感を持って見られました。
抑えた演出と飾らない画面作りが、物語に自然と共感できたのだと思います。
とりあえず劇伴流しっぱなしで延々と盛り上げちゃうみたいなのじゃなくて助かった。

どちらもコミュ症の日本の老人と韓国の小娘。
介護を通してこころを通わせ成長します。
この映画には、気持ちいいほど善良な人しか出てきません。
人間は世代や文化を超えて分かり合えるという
理想を、あまりに分かりやすい設定で形にしています。
それでも陳腐にならないのはキャスティングの妙にあるのでしょうか。
介護現場や過疎、後継者問題など、高いハードルを易々と乗り越えてしまう。この夢物語を納得させてしまえるのは、映画ならではの力だと感じました。