【第65回ベルリン映画祭　パノラマ部門テディ賞】
『トランストリップ』セバスチャン・シルヴァ監督作品。サンダンス映画祭でプレミアされ、ベルリン映画祭パノラマ部門に出品、優れたLGBTQ＋映画に贈られるテディ賞を受賞した。

なかなか面白かった。ゲイカップルと一人の女の妊活と隣人トラブルが一体となって迫ってくるような勢いのある作品だった。橋口亮輔『ハッシュ！』をもっとカオスにしたような作品だなと思った。

ざらざらした質感の撮影もよかった。順調な妊活に少々頭のイカれた隣人とのトラブルが最悪の形になって降りかかってくる。最後まで目が離せない緊張感のある作品になっている。

クリステン・ウィグやセバスチャン・シルヴァの演技も程よく、一般人に降りかかる災難を上手く表現していた。テディ賞受賞ということで今どきのLGBTQ＋描写もよかった。こういう家族の形も当たり前になるといいなと願うばかり。

• #第65回ベルリン国際映画祭

とにかく異色でつかみどころのない作風。

いや、掴みどころはあるんだけど、編集とか展開で妙なひねりがあって「この監督って何がしたいんだ？」と思わせてくれる（いい意味でｗ）

オープニングの赤ちゃんのモノマネからの画面に「NASTY　BABY」と出てからのBGMがラップとか中毒性すごい（何回か巻き戻してみたよｗ）
この時点でぶっ飛び過ぎてて「わっはーｗ」て笑ってしまった。
いや、このノリすきだよ。うん。

クリスティン・ウィグの大ファンだからみたものの、主人公演じるセバスチャン・シルヴァのすごいこと。

実は彼は本作の監督もやっているんですよね。
もっと映画界で有名になるべき鬼才だとおもいます（ほめすぎ？）

ラストも意味深で、結局何がテーマなのか分からず。

でもエンディングの映像とあげあげの音楽も最高です。
もうこの時点で映画に意味なんて求めません。

ただひたすら「なんかすごい映画だなコレ」という印象が残りました。

おすすめしづらいけど、個人的には「感覚にビリビリくる映画」でした。

これ好きです！！！！笑

記録

240911

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