こばまさ

インサイダーズ 内部者たちのこばまさのレビュー・感想・評価

3.7
【channel K】から、2作目はコチラ。
むしろ、これだけ観とけば大丈夫!
前からずっと気になってたけど、なんか脳みそフル稼働作品ぽくて後回しにしてた。
先日観た『タチャ イカサマ師』での好演が記憶に新しいチョ・スンウだし、泣く子も黙るイ・ビョンホンだし、大丈夫な筈!
それでは、内部に入ってみよう。


-財閥系の自動車会社のオ会長は、大統領選挙を控えるチャン・ピル議員(イ・ギョンヨン)に裏金を流し、政界を牛耳ろうとしていた。
その関係を裏で取り仕切るのは、大手新聞社の主幹であるイ・ガンヒ。
ガンヒの元で悪事を代行するチンピラ、アン・サング(イ・ビョンホン)は、その裏金の証拠となるファイルを手に入れ議員を脅そうとするが失敗。
一方で、裏金の証拠を追っていた検事のウ・ジャンフン(チョ・スンウ)は、そのファイルをサングに横取りされた事により、左遷されてしまう。
ジャンフンはサングに復讐を持ちかけ、大スキャンダルを暴こうと画策する-

“迷子のお知らせ発生案件📢”


久々に迷子になりかけた…
登場人物が多すぎるし、財閥、政治家、マスコミ、チンピラ、検事、それらが冒頭から一気に出てくるので、誰が誰かマジで分からんって…
前半は、サング(イ・ビョンホン)とジャンフン(チョ・スンウ)しかピンと来ない。

要は、騙し合いの社会派サスペンス。
ストーリーは割とシンプルではあるけど、誰が裏切るか最後まで読めない。
後半からラストにかけてはシビれた!

ただ、そこに至るまでが長い。
複雑に絡み合う人間関係があるから致し方ないんだけど、若干退屈。
退屈だけど、キャストは大満足!


まずは、イ・ビョンホン。
チンピラだろうがゴロツキだろうが、イ・ビョンホンが演じると何でも絵になる。
要するに、カッコいい。
片手で食べる食事シーンがどれも印象的で、なんか好きだった。
チンピラなのに1番人間味のあるキャラ。

次に、チョ・スンウ。
『タチャ』では全く思わなかったけど、今作の彼は観る角度と表情が奇跡的に交わった時、ミスチルの桜井さんに見えた。
いや、笑った時の目と鼻筋が似てるんだよね…誰が分かってくれる人いないかな…
だいぶ若い頃の桜井さんね!『Replay』ぐらいの…

それと、悪者政治家役と言えばこの人何回目?と言いたくなるイ・ギョンヨン。
そんな彼のハイライトは、全裸でのチン◯ゴルフ。
ナニをドライバーに見立て、豪快にショットする。
なんちゅう悪趣味な集会だ…
でも、なぜかリアルに映るこの場面。

他にも、腕を切る係のチョ・ウジン、ボコボコにされる係のぺ・ソンウ、見せ場はないけど出てくると安心する係のチョン・マンシクなど、脇役陣も抜かり無い。


全体的にシリアスではあるけど、イ・ビョンホンとチョ・スンウが手を組む辺りから、この2人のやり取りに笑える場面も出てくるし、緊張と緩和を上手く使った作品と言えるでしょう。

ちなみにこの作品は、韓国映画興行収入の歴代39位で、観客動員700万人越え。

やはりこの手のジャンルは、面白い。
こばまさ

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