観終わった後、やたらとむかむかして、息苦しいです。
実在の人物を基にしたフィクションということもあって、年号と出来事を示すテロップが冒頭から妙に生々しい。
このあたりで既に寒気。
彼自身には一切共感できないけれど、他に生きていく術を知らず、その道をただ実直に歩んできた人間に、当たり前の正義を求めるのも酷な話。
そういう意味では、彼も一人の被害者ですよね。
少なくとも僕が知っている最近の日本映画とは、明らかに気骨と身の削り方が違いました。
まさに、とことん悪趣味なエンターテイメント映画。
製作陣の執念を感じました。
