このレビューはネタバレを含みます
まず大前提として、これを劇場で流すのはどうなの?ってとこから。
劇場で流すって事は今までBBCのSHERLOCKを知らない人にも知ってもらえる事になる。
なのにこの作品みたいにSeason3まで見た事ある人じゃないと楽しめないやつは流しちゃイカンでしょと。
僕はこの作品をたまたま映画館でSHERLOCK見た事ない人が見て、なんかよくわかんないし面白くなかったな、という誤解が生まれるのが1番怖い。シリーズファンに向けて、ブルーレイだけ出しとけばよかったのでは?
以下、忌まわしき花嫁本編について。
SHERLOCKのドラマ版をばっちり見てる人からしたらもう終始ニヤニヤしてしまう。
ドラマ版へのオマージュシーン、ヴィクトリア朝風にアレンジされた登場人物、いつものBGMに、オープニング、どれも楽しめました。
ただね、後半に行くに連れて、現代とヴィクトリア朝が交錯するし、何が現実に起こってて、何がシャーロックの頭の中で起こった出来事なのかがよく分からない。事件のオチもハッキリしない。
更にライヘンバッハの滝の件とかはシャーロックホームズ原作版に対して、ある程度知識がある人じゃないとピンと来ないようにも思う。
とにかくわかりづらかったし、脚本担当のゲイティスとモファットのシャーロックホームズ愛が強過ぎてマニアック過ぎる作品になってしまったという印象。