このアナーキー時代劇も３作目となると、さすがに飽食気味。盲目の僧侶・小池朝雄が琴を弾き鳴らす中の、緑魔子の昇天シーンが一番のハイライト。
例の拷問や家のカラクリ仕掛けはもう見飽きたこともあり、前２作に比べると全体的に迫力に欠けた。お気に入り俳優の一人、成田三樹夫が敵方用心棒として出演し、勝新との対決も用意されているのだが、期待していたほど盛り上がらなかった。
しかしながら勝新太郎＆上司・西村晃コンビの掛け合い、子分である草野大悟＆蟹江敬三コンビの掛け合いはシリーズを増すごとに面白くなっている。このメンバーによる作品をまだ観たかった。
