KH

黒い暴動のKHのネタバレレビュー・内容・結末

黒い暴動(2015年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

青春の青さと現実の無常観が一気に味わえる。

ド田舎の高校で、何の変哲もない日常に嫌気がさして授業中にノートにずっとクソと書き続けている16歳の女子高生みゆう。ある日構内で先生に追われているガングロギャルを見つける。教師の言うことに全く動じないその精神に惹かれるものがあり、みゆうはそのガングロギャルを追いかけるとそこは牛小屋であった。裏に回ってみると大勢のガングロギャルたちがパラパラを熱心に練習しており、その指導をしているのが先ほど学校で見かけたギャルであった。

これは心に響きました。ラストの感じも最高に好きな終わり方です。
そしてこれはただガングロギャルたちがパラパラで友情をはぐくむだけではなく、そこから14年後の話も交互に展開され、かつて最強に無敵だったギャルたちが理想とは程遠いアラサーに近くなった14年後の現状でもがく姿が見ているこちらの心に刺さってきます。
自分の信じることをやり続け、周りから非難されてもウザがられても貫き通す、そしてそれを続けて最終的に観客から歓声を浴びる。
最後のラジヲでも言ってた、最高にカッコいいってのがぴったりです。
なんかパラパラの熱心な練習で昔リンカーンって番組であったフジモンがギャルサーに入ってパラパラの大会出る奴思い出した。
青春映画が好きな人にはぜひおすすめしたい。あとアラサーの女子にも。

あっでも勘違いしてほしくないですが僕は忘れらんねえよは嫌いです。
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