このレビューはネタバレを含みます
プライムビデオでなんとなく上がっていたのでなんとなく見てしまった。
そしたらこれがなかなか良かった。
ガングロギャルの話ではなくて、ガン黒ギャルたちと同じ時代を生きたであろう同年代の人々と、その後のお話。
演出やギャルシーンの絵面の強さに気圧されしつつも、その背後に漂う登場人物たちの行き場のない気持ちのどうしようもなさとのギャップを読み取り、同調せずにいられないもどかしさを感じる。
主人公の彼女たちと同じ気持ちでいた自分が、彼女たちよりも少し歳を重ねた今であっても変わらずにいることに対しての焦りすら覚える。
それでも、自分の描いてきた軌跡が間違ってなかったことを何かしらのきっかけや、大切な仲間との再会で実感できることがいかに幸せで、"まだやれる"と思わせてくれるかという、希望を残してくれる。
外野は空気。
その言葉の指し示すことを、自分なりに噛み砕いて、もう一度、自分の人生に真摯に向き合いたいと思った。