これまで一貫して環境問題や逆境に生きる人々に焦点を置いた作品を発表してきたドキュメンタリー監督、海南友子は、次なる取材地に福島を選び、3.11直後に原発4キロ地点にまで肉薄して取材をしていました。その矢先に、妊娠していることに気づきます。不妊治療の末、とうに諦めていた初めての妊娠でした。新しい命が宿っていると知ってから、福島で出会った母たちの苦しみがそのまま自分のものとなりました。そして自分にカメラを向けたのです。3.11 以降、何もかもが変わってしまったこの世界で、母となる意味を記録する為に・・・。
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