ダイセロス森本

BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアントのダイセロス森本のレビュー・感想・評価

5.0
レンタル屋さんにもいつも置いてあるし、周りの人が見に行ったという話も聞かないし、なんとなく遠ざけていたBFG。なんて勿体無いことをしていたんだ…!

どういう世界に住んでいるとこんなに素敵で温かくて優しいお話を紡ぐことができるのだろう…。またディズニーの魔法にかかっている。

地球と同じくらいの年を過ごしているBFGは、夢を捕まえ、人々にその夢を与える仕事をしている。もうこれが夢。素晴らしい仕事。
その心の美しさは他の巨人が持っていないもので、彼はいつも酷いいじめを受けていた。
見た目からBFGがとてもおじいちゃんなので、他の巨人たち(若くて大きくて暴力的)が彼を虐めているシーンはどうしてもつらいものがある。なんでも抱え込み、人には夢を与えるのに自分へは何もしない彼を見ていると悲しくなってしまう…。
主人公の少女はBFGを見てしまったので巨人の島へ連れていかれるのだけれど、大きな巨人たちから彼女を食べられないよう守ってくれるBFGがまたもう優しくて、優しくて…(涙腺崩壊)。

歯を見せて笑うBFGが子供のようにも見えて、純粋でカラフルな心を持っていることがよく表れている。

感覚は幼稚園児のままなので、子供が連呼してげらげら笑うようなことに私が一番大笑いしていることがよくある。この作品もバカみたいに笑ってしまった。だめだ。めちゃくちゃ幼稚園児だ私。

結局色々な冒険があり、「おはようBFG」でおわるのだけれど、(思い出しただけで泣ける最高の笑顔)結局少女は孤児院の子だったのか、あのベッドからして、全てただの夢だったのか。でも瓶はあったし、BFGは聞いているし。フワッと終わったけれど、これがまた色々考えられるので良い。少女の中ではBFGがずっとそばにいて、BFGもまた少女の声を聞いていて。

良かったなあ。本当に良かった。好き。大好き。ファンタジーーー!!