ししまる

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場のししまるのレビュー・感想・評価

3.5
◼️概要
2015年英のミリタリーサスペンス。英米ケニア各軍は、ナイロビに潜伏するテロリストを捕まえる合同作戦を開始。虫型ドローンによる偵察により、自爆テロ決行を察知した英軍のパウエル大佐は米軍のドローンMQ-9 リーパーによりAGM-114 ヘルファイアミサイルの攻撃を主張するが、友好国に対する攻撃が許されのかどうか、攻撃圏内に少女が居座ったことから民間人の巻き添えを巡り軍人や政治家たちの間で議論が勃発する。
◼️キャスト
パウエル大佐:ヘレン・ミレン、ベンソン中将:アラン・リックマン
◼️メモ
MQ-9 リーパーは長い航続距離と高い監視能力、攻撃能力を持つハンターキラー無人機。「空飛ぶ死神」の異名を持つ。地上誘導ステーションの操縦員は、パイロットとセンサー員が1人ずつ計2名で構成。2020年1月に起きたイラン革命防衛隊司令官ソレイマニの暗殺に使われた。非武装の派生型である「シーガーディアン」は日本の海上保安庁も採用している。
◼️感想
ハイテク化した戦争の実態を描きつつ、少女の命か、テロの脅威排除かを問う。攻撃を渋る英国の政治家と、「そんなことで電話してくるな」とあっさり攻撃を認める米国と、政府サイドは対照的。ただ米軍の操縦員は少女の存在から攻撃を渋る。英国産らしく上質な軍事サスペンスだが、迫るテロを前にして、少女を守るとか法律を守るとかいう人間に、個人的には閉口する。今や見るのが難しい「ラスト・カウントダウン 大統領の選択」(1990)でも、爆撃を拒否する米軍人がいたなあ。

✳️再鑑賞(①2017/11)
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