このレビューはネタバレを含みます
ネタバレ
悪魔が自らの良心に苦悩する事で救済される
あらすじを読んでいてさえ視聴開始後はすんなりとはストーリーは把握できず、映画のあまりの質の低さに感情も思考も阿保らしくなってしまったようで、立ち見しながらも前半は瞬間睡魔に何度も襲われる。
しかし、なぜそうなったかは明確に分からなかったが、荒れ果てていたアパートの住民がなぜか全員善良になってしまい、人間の「荒み」をいわば栄養としていた悪魔たちが苦しみ身もだえすることになる。
それではいかんと悪魔たちが人間を以前のように荒ませようと奮闘するが、すっかり更生した人間たちの善良さの前にあえなく敗退。
業を煮やした悪魔女王は良心を持つという許しがたい大罪を犯した悪魔にある少女殺しを命ずる・・・・
というような話。その後もイメージ世界と現実世界で二転三転。クライマックスは天使存在も登場し、悪魔の救済について重大な教えがもたらされる。
いわゆる堕天使ルシファー伝説をベースに脚色されたものなのだろう。
様々な伝説の中には悪魔とは全能の神に近づくという自らの進化(それは他者の為の善をなすことでもある)を怠り、現在の位置にとどまり自らの為の善のみを願うようになった天使存在という説がある。※利他愛と自己愛
そういった説に触れたことがあれば、C級映画とはいえまずまず楽しめるかもしれない。
ラストのどんでん返しによりハッピーエンドとも言える。
総評2.4なれど無理やり繰り上げの三ツ星 悪魔も子供も救済されたのだから。
悪魔にとっての一番の苦しみは「良心が目覚めること」ということらしく、彼の苦悩は思いのほか伝わってきたとも感じた。
002008