君の名は。のうらぬすのネタバレレビュー・内容・結末

やけに評価が高いからと言って期待しすぎると痛い目を見るってズートピアのときに学んだはずなのに、それを全く活かせなかった。

映像がとにかく綺麗でまずそこに感動するんだけど、物語がその壮麗さに追いついてない印象をなぜか受けてしまった。物語自体も結構スケール大きいんだけどな……セカイ系っぽい胡散臭さが若干漂ってくるのが良くないのかなあ。よくわからないです。

賛否両論あると思うけど、とにかく流れまくるRAD。いささかくどい……。何歩か譲ってそれは良しとしても、あの割れた彗星が降り注がんとしてるときに感動的なナンバーを流すのはちょっとなあと思わないでもない。
だってあれって何百人もの命を奪ってひとつの街を壊滅に追い込む代物でしょう。たしかに光景としては息をのむほど幻想的だけど、その彗星の物語上の役割を考えると、そこでそういう曲は無いわーと思ってしまった。どうなんだろう、考えすぎかな。

とまあ、いろいろ否定的なことばっかり書いてしまったけど、全体的にはそこそこ面白かった。前半のギャグ調パートと後半のシリアスパートで結構メリハリがついて、観てて飽きることはなかった。登場人物もみんな生き生きしてた。

自分のなかでは傑作という位置づけには至らなかったけど、すごく評価されてるのは納得はできました。