何だか、周りの流れの中の勢いで鑑賞を決めてみたわけなんだけど、全てにおいて脱帽させられた映画でした。映画なのにリアルのように思えてきたり、とにかく、ひとつひとつに意味があり、細かく作られてるからこそ、心が今までにない振動を、絶えず、みていて受けました。断片的に自分も体験したかのように記憶を辿るとき、映画の中に、もう、すっかり入り込んでしまっていました。不思議な感覚。でも、決して悪いものではない。なんなんでしょう。これが新海ワールドのマジックなんでしょうか。そして、わんわん泣ける涙ではなく、何故か、主人公が流した涙と同じように、自然と湧き出るツーッと目から一筋、流れ落ちる涙。見終わったとき、そんな私がいました。いまだ、その余韻から抜け出せない。これは凄いとしかいいようがない。
