このレビューはネタバレを含みます
秒速5センチの頃からハッとする程の絵の美しさ、今作では更に磨きがかかっていて、何気ないシーンでも絵だけで琴線に触れてきたりします。
個人的には、御神体に向かう途中の紅葉にやられました。
秒速5センチなんかは、ひたすら暗く重く葛藤を続けるような展開が辛すぎて、自分にはハマらなかったけど、今作はストーリーもテンポ良くグイグイと引き込まれた。
入れ替わりの記憶がすぐに消えてしまうという設定が、最後の展開を凄く感動的にしていて、二人はお互いのことをほとんど忘れているけど、いつか繋がっていた感覚だけはどこかに残っている。
時空を超えるという非現実の代償としては、これくらいのハードルがあっていいかと。
再開した二人は、あえて当時のことをはっきりと思い出さないまま、新たな関係を築いていって欲しいと思いました。