yukio709169

君の名は。のyukio709169のネタバレレビュー・内容・結末

君の名は。(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

「君の名は」を観て。
〜自分なりのサイドインプレッション〜

とにかく良かった…。
まずは。…日本人で本当に良かった…良かった…と思いました。

あの田舎町・都会の感じ。あの雰囲気。を心で感じ取ることができていること。
そして、出てくるスマホの画面の内容も、新聞の紙面記事も、高山ラーメンの店の名も、写真展の中の「飛騨」を。ひと目見て直ぐに直感的に感じ取っていること。

奥寺先輩が旅館でタバコを吸ってるシーン。
あの雰囲気、あの部屋の感じも日本人なら皆んな、あの場所がどんな雰囲気かを一瞬で感じ取っているのでしょう。
高山ラーメンも。

海外の人ならば、残念ながら、上の諸々は一シーンで(雰囲気が掴めないものだったり感情の入り込めないシーンのこと)しかないのです。

田舎の夜空にいっぱいの星だって。
祭りの雰囲気だって。
「氏神さま」の響きや「宮」の雰囲気も。
日本人の心に無意識にしっかり取り込まれていて、この映画の重要な要素として無意識のうちにしっかりと刻まれていると思います。

「組紐」と同じく、場面場面で重要なキーとなっていた「鈴の音」。
「瀧」と「三葉」がすれ違うとき、とても胸を打つ・胸に響く音でした。

作画の美しさは、色んなところで話題で、引き込まれる動機付けになるに十分な要素でしたが、私は、携帯画面シールの「アンチグレア」を画の中で表現出来ていたことにも感動しました。

声優陣は圧巻でした。
私は、海外用の吹き替え版になったとき、「テッシー」や「さやちん」のキャラが出せるのか心配になりながら観ていました。四葉も。声質と声の調子で凄く人柄を表せていて、それはそれは、とても印象深いものでした。脇役でありながら、到底忘れられない3人なのです。

「さやちん」は「エースをねらえ」の岡ひろみの親友「牧」みたいな性格で友を安心させてくれる友人でした。

海外で「三葉」の、あの、愛らしい性格って表せるのかな。「これじゃ名前…分かんないよ」の部分は、声で三葉全ての性格を表せていたような気がします。

最後、2人が会えて、お互いに気持ちを伝え合えたことが感動を覚えた人達の拠り所なんでしょう。きっと。
yukio709169

yukio709169