ダース米田

君の名は。のダース米田のネタバレレビュー・内容・結末

君の名は。(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

初の邦画レビュー!!

興行収入が200億円を越えるという、アナ雪以来の社会現象級大ヒットとなったこの作品。
1年前までは新海誠監督の名前すら知らなかった自分ですが、世間のミラクルヒットに乗せられてついに見てきました。

単純に一つの作品としては満足のいく印象。
アニメーションとは思えないくらいリアルな風景や、主役二人の多様な人間描写は魅力的で、日常感の演出は相当なものだと感じた。東京暮らしの自分としても、普段見慣れている東京の都市風景の良さを再発見できたと感じてる。

また、男女の入れ替わりを描いたシンプルなストーリーにとどまらず、冒頭の意味深な彗星や、終盤に運命的な結びを一生懸命に追い求める両者の姿も心が熱くなる非常に良いものだった。


しかし、本作は映画作品として明らかに無理矢理感のある部分も…
特に、瀧と三葉が生きる時間軸の違いについては「なぜ気づかなかったのか」と誰もが思うことでしょう。
3年という比較的近い期間とはいえ、あれだけ何度も何度も入れ替わってるのにカレンダーやテレビや学校生活などで、「今年が何年か」くらい気づかないわけがないと思う(笑)
仮に気付いていたなら真っ先に日記に記してやってるだろうし、あえて記さなかったとしたら更に無理がある様に思える。

そして終盤、瀧が実際にその事に気づくことについても、その途中で観客側には「何かがおかしい」と感じさせる描写が非常に少なく、展開の持っていき方としてはやや期待はずれ。


不満点というか突っ込みどころが山のようにありはしましたが、日本中の老若男女を惹き付けた作品としては納得のいく完成度だったことは分かりました。
個人的な総合満足度としても80点強。
普通に楽しめた傑作でした。
ダース米田

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