むぎ

何者のむぎのネタバレレビュー・内容・結末

何者(2016年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

う〜〜ん、う〜〜〜ん!!!
原作、中学生の頃から読み潰しててほぼ丸暗記してるから、わずかな台詞のニュアンスの違いとか「このシーンないんだ……」みたいなやつがめちゃくちゃ気になった
良いシーンほどカットされてるイメージ、90分なのも良くないよなぁ、あまりに簡潔にされすぎてるし、それでいて分かりやすいかと言われるとそうでもないみたいな、、

原作読みすぎて私が色々脳内で勝手に想像をしすぎただけかもしれないけど、あまりにそれに反しててモヤモヤした
拓人はもっと冷淡ニヒルで意識高い(系)のイメージだったけど喋らなすぎるただのコミュ障だったし、瑞月ももうちょい健気で普通の女の子なイメージだったけど大人しすぎていい意味ですごく現実離れしたというか、美しすぎる異端な感じで描かれてる
サワ先輩もいいやつだけどグサッと現実は見させてくれるっていういちばんかっこいいポジなのに、ただ嫌味言う不機嫌な人みたいになってたし、最後隆良が寝返るのも笑っちゃった ありそうだけど、そうじゃない感
まあでもなんと言っても里香が酷かったな、明らかに嫌なこと言い過ぎてて場の空気凍らせて自分も不機嫌、で最後は泣く、、ちょっと原作と違いすぎるなぁ、、
この小説って一見何事もなく楽しそうに就活対策みんなで頑張ってるのを、後から内面の黒いところを全部回収していくっていうのが醍醐味のストーリーだったのに、
映画だと時間限られてるからかそれを同時並行でやってて、ただ性格悪い人同士が気まずそうに集まってるっていう謎空間ができあがってた いやそんな気まずいなら一緒に就活するなよ〜〜、と映画だけ見たら思ってたと思う
里香の発言だってたぶん瑞月は健気すぎて気付いてない、拓人は全部見てる、っていうのが皮肉なところなのに、里香があまりにも悪く描かれすぎてて、瑞月含むその場全体が凍る描写がいくつもあって、そうじゃないんだよな〜〜‼️と

まあただ最後の演劇に置き換えるシーン(この演出も大概寒かったけど……)で、瑞月だけ出てこなかったのとかは、拓人が瑞月だけは本当は憧れてるとか、Twitterに一回も出てこないとか、里香に「それは違う」って強めに言った意味とかが分かりやすい、周りの登場人物と差別化したかったんだなというのは伝わった

あと単純に佐藤健も山田孝之も大学生に見えなすぎておもしろい

推しが2人も出てて原作も人生でいちばん読んだ本で、観たい(観なきゃ)映画リストの常にトップにいたんだけど、評価が良くない理由がすごくわかった^_^
悔しい。
中学時代からずっと読んでるけど、改めて登場人物と同年代・同状況になって観ると色々ツッコミどころが多くておもろかった 就浪するのさすがにやりすぎストーリーだろ〜〜〜
菅田将暉のビジュと歌がハチャメチャに良い、あと架純ちゃんがとても幼くて可愛い、そこだけ見どころ、菅田私より地声の音域広くてすごかった
むぎ

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