このレビューはネタバレを含みます
【2016年劇場鑑賞作品84作目】
主人公に対してのこちらの感情が途中から変わる構造、好き。
就活生たちを題材にした作品だけど、テーマはもっと広い範囲で社会人の大人にも当てはまるものだと思った。だって「何者」って肩書きじゃないんだもんね。なかなか良いメッセージだったと思う。主人公は自分の中にある「何者」に気付いてなかったというか信じてなかったんだね。それを知ってからの彼がとても人間的で、やっと応援したいと思えるキャラクターになった。
この映画ってやはり就活生とか大学生とかが多く観るのかな?(劇場も若い子が多かったけど) 若者特有の視野の狭さをこの作品を観て、気付くと何か得るものがありそうだね。と、うん十年前に就活生だったババアは思ってしまう。
ホラー展開からの舞台に見立てた表現は面白かった。赤いカーテンの前に立つ主人公がアンディ・カウフマンに見えた。しかも、構造はチャーリー・カウフマン的!