まーし

何者のまーしのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.7
二度目の鑑賞。

改めて思うけど、この映画は原作がすごいんですよねぇ。『桐島部活やめるってよ』の朝井リョウ氏の原作ですが、どちらも観察力が凄すぎてたった一人の人間が書いてる世界とは思えない。『桐島』では高校のヒエラルキーを上から下まで描いて本作では現代就活の妬みや嫉妬を残酷なほどリアルに描く。朝井リョウ氏が自分と同じ年代だからっていうのもあるんでしょうがめちゃくちゃ刺さるんですよね。

それで映画なんですが原作通りの展開なので読んだ人からすると少し退屈かも。
ただ視覚的になるとそれぞれの登場人物にこんな人自分の周りにもいたなぁって思えて楽しい。
菅田将暉演じる光太郎みたいな友達いると大学生活楽しいだろうなぁとか山田孝之が演じると深みのある人間になるなぁとかも感じました。

これから就活の形が変わっていったらこの映画は楽しめなくなるかも知れませんね。
こう感想書いてると評価低いのも納得した。ターゲット層が限定的過ぎる(笑)
大卒で就活中の20代から就活を経験した30代くらいには楽しめる映画かも。
まーし

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