大学5年生の就活
何者でもないし何者かになる努力さえしていない主人公が、何者かになろうとしている友達?を嘲笑う姿は滑稽で痛々しい。でもきっと皆そういう部分もってるよね?私自身のことで言えば主人公よりの人間だし、全体を通して「わかる」って感じてた。
就活って自分を綺麗にラッピングして、こんなことしてきましたあんなことしてきましたって誇大広告打って、でもふと立ち返ったときに本当の自分とかけ離れてることに気づいて、だからこそ何物でもない自分に苦しくなる。
役者がみんなそれぞれの役にはまってたな。
特に二階堂ふみさんが素敵だった。
ああ、こういう子いるよねっていう表現ときちんとそれに人間性をもたせていたのが凄い。
終盤、これまでのネタばらしを演劇風に表現していたシーンが好き。