このレビューはネタバレを含みます
ある男の一生のお話。
この映画は言葉が一切ない。
かといって表情が豊かかと言われればそうでもない。
状況を客観的に観察して、
感情を察するような感じだ。
それでも、怒りや、悲しみ、
喜びを感じることはできる。
むしろその感情を理解するにはとてもわかりやすいかもしれない。
腑に落ちないことはあっても、
昔からあるおとぎ話の類なのだと
考えれば、そういう話かなと思う。
自然の脅威や弱肉強食、
いのちのはじまりとおわりを淡々と描く
絵本のような作品。
亀とはなんだったのか、
なぜ男は島から出られなかったのか、
なぜ男は島にたどり着いてしまったのか、
問いの答えはないけれども、
そこに何を感じるか。