MasaichiYaguchi

ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.5
ニューヨークを舞台に活躍するカメの4兄弟「タートルズ」がパワーアップして帰って来た。
この続編には、前作からのキャスト、エイプリル役のミーガン・フォックスやヴァーン役のウィル・アーネットが続投し、更にスティーブン・アメル、タイラー・ベリー、ゲイリー・アンソニー・ウィリアムズ、ステファン・“シェイマス”・ファレリーが加わって新キャラクターを演じ、作品を賑やかに彩っていく。
シリーズ第2作では、「タートルズ」に再びシュレッダーが対峙し、加えて新たな敵クランゲが現れて「タートルズ」を含めて世界を窮地に陥れていくのを、怒涛のアクションとジェットコースターのような展開で描いていく。
「ミュータント・タートルズ」は日本の忍者をモチーフにした勧善懲悪物だが、本作では決して表舞台に出ない“影”の存在としての忍者の葛藤がテーマになっている。
世界滅亡の危機を命懸けで救っても、世間から知られず、誰からも称賛されない“影”のヒーロー。
彼らは最大のピンチを迎えるなか、その葛藤を乗り越え、どう最強に敵と戦っていくのか?
“破壊帝王”マイケル・ベイが前作に引き続き製作しているので、車やビルを含め様々なものが派手に破壊されていく。
忍者としての葛藤は描かれるものの、近年のヒーロー物のような深刻さやシリアスさとは無縁の本作、ポップコーンムービーらしくスカッと楽しめます。