シネフィル母ちゃん

素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店のシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

4.3
うわああああああ!!!!!
やられた!!!!
良かった!!!!!!
仕事後で疲れてたから観るか迷ってたけど観て良かった!!!!


安楽死が合法のオランダから届いた、自殺ほう助のお話。
安楽死がテーマだけど、予告編を観たら可愛いお話っぽかったので肩の力を抜き、いざ映画館へ。

そしたら、主人公の男の人は感情がないのですごくキャラが掴みづらいし、ヒロインの女性もなんだかよくわからないキャラで、「やばい、、これは外れたかも。。」って先行き不安に。
「設定がぶっ飛んでて面白いだけで、中身は実はあんまりないんじゃないか…?!」って思ってたら………

もう土下座させてください!
ごめんなさーーーい!!
素敵な作品でしたーーー!!


後半の、とある展開からの怒涛のたたみ掛け!!!!
素晴らしい!!!!
後半が全てパーフェクト!
そのセリフはそこに繋がったのか!あれはこーくるための序章だったのかー!!
ってグイグイくる!
主人公も人間らしくなって、一気に好感度がアップ!
感情を失っていた彼がどんどん成長していって、ラストは前半の彼とは全然違ってニヤニヤしてしまう。

まぁ、定番的な展開もあるっちゃあるんだけど、それも含めて楽しめたので◎。
タイトルの意味も今思うと、素敵なサプライズはアレのことじゃなくてこういうことね!って嬉しくなってしまう。

そして、なんといっても影の主役は執事のムラー!
彼が出てきた瞬間から、ムラーに心を奪われてしまったけど、まさかムラーで泣かされるとは。。

そんなわけで、前半は「ハズレかも…」って思ってた自分だったけれど、ラストでは涙腺うるうる状態。
私の隣にいたお姉さんも泣いていて、お姉さんと握手したい気分に。
ほんとブラーさんイイ味出してて素晴らしい。

すごくすごく丁寧に作られた脚本!
前回の孤独のススメといい、オランダ映画おそるべし、、✨
ちなみにオランダ人の友達曰く、ヒロイン役の女優さんはオランダでは国民的な女優さんで、ムラー役のおじいさんは知らない人はいないくらい大御所の俳優らしい。