このレビューはネタバレを含みます
ベルギーのブリュッセルに暮らす神と、自由を求める小さな娘エアーが引き起こす騒動の話。
暗い部屋に引きこもり、タバコ片手に旧型のパソコンで、暇つぶし程度に人類を作り、日々災害や不幸なことを人間に仕掛けて楽しんでいた、やさぐれた見た目の神。
そんな、不幸ばかりを作り出す父親の神に腹がたった娘のエアーちゃん。父の部屋にこっそり忍び込み、パソコンをいじりだし、人類の余命が入った禁断のフォルダを、人々に一斉送信してしまったところから、物語ははじまる!
この設定でつまらない映画なはずがない!予想通り面白かった。不幸だらけな世界を救う旅に出た娘のエアーと、余命を宣告された人々がエアーとの出会いによって、縛られていた生活から解放され、前向きに人生を歩みだす姿が感動する。
そして、エアーとは対象に、自分が創り上げた世界に現れた神は、みすぼらしい格好で、自分のことを神だ!と叫ぶ精神異常な浮浪者扱いを受け、なぜかいろんな天罰が下るところがなんだか面白い。最後の女神が世界をリスタートするオチも良かった!奇抜な設定と、前向きな物語がとても面白い作品です!