囚人13号

ゴダールの探偵の囚人13号のレビュー・感想・評価

ゴダールの探偵(1985年製作の映画)
3.0
拳闘、マフィア、八百長、Detectiveとなればカーク・ダグラスしか想起できないが、これはゴダールなりにふざけてみたのだと思う。
ただ戯れ続ける男女を捉えたカメラに金銭的猶予が与えられたらどうなるか、群像劇を成立させつつ近代文明の象徴コンピューターが空間を支配する(それ自体が悪いとは思わない)。

「ロード・ジム」をお守り代わりにするのはアイデアの時点で勝ち。部屋番号419→416から反復される999→666の数字芸は『教授と美女』なのだから拝借に関してのゴダールは事欠かない。
囚人13号

囚人13号