話が全然わからないんだけどめくるめくショットだけで観ていられる。で結局何だかわからなかった(笑) 探偵っぽさはジャン=ピエール・レオとその彼女(名前わからず)が日本ビクターのカメラで定点観測を続けているところくらいで、そこにまだ15歳のジュリー・デルピーが出てくるけど関係性は全然わからない。(彼女にクラリネットを吹かせてそのクラリネットを男性の手が支えてるのとか安直に性的暗喩)狭いところで色んな人間がどたんばたん出たり入ったりしてるだけで面白い。あといつものように女性に矢鱈とおっぱい出させてるが(にしてもゴダールの映画に出てくる女性は皆おっぱいの形がよい)どちらかというと男女共に脱ぐ・着るを無意味に繰り返すし、ほんとに全体的にあまり意味は無さそうな感じ。ボクサーが出てくるの、ノワールでボクサー出てくる名作多いからそのオマージュかなとか。最後の銃撃のところの車体の映り込みと扉からはみ出す男、銃身を取る手、ワンピースの下半身の構図かっこよすぎ。本作はワーグナーなんかも使われていて、ドラマチックな音とシーンとのミスマッチは他の作品以上だったように思う。
ナタリー・バイがとても綺麗。てかアップはほとんどナタリー・バイなのだけど、アップで撮りたくなるのもわかる。バスルームでクロード・ブラッスールのアップも妙に趣があって印象に残る。そこにナタリー・バイが切り返されるのもよかった。
シュトロハイムが英語の台詞喋ってる映画内映画、あれ何の映画だろう?『サンセット大通り』かなと思ったけど違うな。そしてジョン・カサヴェテスとエドガー・G・ウルマーとクリント・イーストウッドに捧げられている。『映画史』の萌芽的なものか。