sallyyyyyyy

ある戦争のsallyyyyyyyのレビュー・感想・評価

ある戦争(2015年製作の映画)
4.0
前半部、
3人の子供をワンオペでこなす母、だがとうとう末の息子が錠剤を誤飲し病院で吸入。本人を励ますため、母は泣くのを堪えて笑顔で「大丈夫よ」と励ます。もう心が張り裂けそうでしたよ。そのせいでだいぶ気持ちは主人公寄りに。
後半部、
隊長も、妻も、法務官も、部下も、誰も間違った行動じゃないし、間違った正義でもない。それゆえにどうしてよいか分からないジレンマがつらい。こんなことが起こってしまう世の中が悪いと思わずにはいられない。
裁判だから原告(法務官)と弁護士のプライドが出てしまうのは仕方ないにせよ、有利な証言で満足気な顔、不利な証言で憤慨するステレオタイプな見せ方は、今回のテーマからしては勿体ない気がした。
法の遵守、民間人、子供への被害に対する憤りを持って、冷静に糾弾すれば、もう少し原告側の気持ちにも立てたかもしれない。
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