湯っ子

悦楽交差点の湯っ子のレビュー・感想・評価

悦楽交差点(2015年製作の映画)
3.8
計らずしてストーカーものが続く…

タイトル通り、いくつかの人生が悦楽の中に交差した、その点を描いてみせる。
ひととき交わった人生はそれぞれ違う方向へ。
美しき人妻は裕福で退屈な暮らしに、太った風俗嬢はその日暮らしの喜怒哀楽に。ストーカー男はあの後どうやって生きていくのかな。愛する人を抱いた喜びを抱えて生きていくのか、また別のターゲットを見つけるのか。あの風俗嬢はすぐあの若い男に捨てられるから(決めつけ)彼女とくっつけばいいのに、なんてストーカー男にも優しい気持ちになれちゃうのが城定監督の手腕。最後までどう転ぶの?と目が離せない展開を楽しんだ。「欲しがり奈々ちゃん」でも見たようなシーンや、佐倉萌さんが登場するとあっ、常連さん!とわかるようになったりするのも嬉しい。
湯っ子

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