このレビューはネタバレを含みます
映像が残念だった。序盤から怖がらせるシーンがあったり、昼間でも怖がらせたりと、予算が限られている中でも怖がらせる場面に関してはかなりクオリティが高いと思った。襲ってくる者たちはホラー映画の中でもそこまで革新的なアイデアではないが、それでも充分に人を怖がらせるものだだったと思うし、伏線の回収も見事だった。彼らが何者なのか、その原因は、双子は、豚の面を被った人の違い、途中で逃げ込んだ家族が言っていた「有糸分裂」…このあたりはあまり説明された気がしないが、多分怖がれれば良いのかもしれない。
本当に残念だったのが映像。POVを用いているのは限られた予算の中で臨場感を出すのに好都合だったのかもしれないが、中盤以降映像が乱れすぎていてよくこれでOKを出したな…と言う感じ。逃げている際の手振れやごちゃごちゃした映像は多少なら醍醐味と言う感じだが、行き過ぎると長ーいごちゃごちゃの間どんな顔をして見れば良いのかわからない。POVだけではなく他のカメラで撮ってもいたのだから、あれほど乱れた映像を入れてまでPOVに拘る必要はあったのか…？
