「テネット」でガックリと挫折したノーラン監督作品ですが、あきらめられず「ダンケルク」に挑戦！こちらは重そうなのでパスしようと思っていたのですが…
幻想的なビラの舞うオープニング場面から、ググッと引き込まれました。
意外にも最後まで引力は変わらず、忘れがたい作品となりました！
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蟻のように砂浜に並ぶ帰還兵たち。
爆撃にうずくまり、また元のように並ぶ。
一人一人ではなく撤退すべき４０万とし
て。
重く垂れ込めた灰色の空。
灰色の海。無彩色の世界が彼岸のよう。
そこに我先にと割り込む二人。
生きて帰りたいという本能全開、他人を追い越してゆく。
こすからい二人だけれど、出会ったばかりなのに心が通いあい、助け合っているという不思議。
手段を選ばず、したたかに生き延びようとした二人のうち、戻れたのは一人だけ。
かたや善意で船を出した船主たち。
恩を仇で返される非道な目にあいつつ、初心貫徹。みごと多くの人命を救助する。
終盤、友人を死に追いやった張本人を罵倒することもなく、相手の壊れたメンタルに配慮するくだり…胸が張り裂けそうな無念をこらえる慈悲深さ。救出にあたっての父親の毅然とした態度が、息子を大きく成長させたことを感じた。私としては大声で泣き叫んで糾弾したい場面でしたが…💦
三機のスピットファイア、臨場感あふるるシーンに固唾をのみ、最後まで戦った姿に見惚れた！
桟橋に残った将校の決意も嬉しかった。
他人事のように、人数でしか考えないヤカラに聞かせたい！
戦争は人間性を奪い合う残酷なゲームであり、コマにされることを望む人などいない。誰も得しない。
不勉強で歴史もわかっていないのですが、この作品には色々考えさせられました。
ノーラン監督はやはりすごい人だ！
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最後、桟橋で将校に声かけられて同乗する兵士は誰だったのかな。
ギブソンだといいのですが…
それにしても、フランス軍🇫🇷の頼りなさ！
赤十字船まで爆撃するドイツ軍🇩🇪の非道さ！
そして、このときの日本🇯🇵の立ち位置を思うと複雑ではあります…🤔💬
